第235回長野県眼科医会集談会・第27回信州臨床眼科研究会 特別講演

「緑内障の診断と治療に関するホットな話題」

岐阜大学眼科 山本哲也

 最近の緑内障診療の特徴として、@治療の進歩による眼圧下降の確実性向上、A画像解析装置や視野解析機能の進化に代表される周辺テクノロジーの応用導入、Bエビデンスとガイドラインを考慮した診療姿勢を挙げることができる。今回は、このうち、治療手段としての薬物と後眼部画像解析装置としてのOCTを取り上げ、近年の緑内障診療の診断と治療の進歩を知る一助としたい。
 薬物では、薬物治療の基本的な考え方を復習するとともに、最近の薬物の動向をお話したい。また、後眼部OCTについて概説し、緑内障や視神経疾患への応用について実例を呈示しながら話を進める。