小児眼科診療は、保護者の理解・協力なしでは治療は不可能である。保護者に病態、治療の目的を確実に理解してもらい、実行・持続可能な治療を選択していく必要がある。また、乳幼児は検査、診察に集中できる時間はせいぜい5分程度であり、検査診察の優先順位を決めて手際よく短時間に診療しなければならない。さらに、小児は年齢によって行う検査の種類やその正常値が異なる。本講演では、小児の問診、検査、診察の実際と現場で行っている工夫を紹介する。また、最近の文献から、弱視治療の知識をアップデートする。