第250回長野県眼科医会集談会 特別講演
最近の眼科医療におけるいくつかの話題について
日本眼科医会会長 髙野 繫
日本眼科医会の会長を拝命して4年目をむかえております。いろいろな課題に取り組みましたが、平成24年4月より本会が公益社団法人としての道を歩むことになったことは、本会の将来を考えるうえで、大きな選択であったと思われます。
本会が目標としている施策を実現するには、(1)有用な眼科医療情報を構築・整備し、(2)国民の目の健康に対する意識向上のための啓発をし、(3)政治的な活動を行うことの3つが不可欠で、この中のどの1つが欠けても、目標を達成できません。このうち(1)と(2)は日本眼科医会が行い、(3)は日本眼科医連盟が担当しております。もちろんこの2つは別々の組織ですが、2つの組織が協力することによって、目標の実現に大きな力を発揮することができます。
今回は、公的な「成人の目の健診プログラム」の創設・平成24年度診療報酬改定・日本版ビジョンバンの誕生・自動車運転免許更新時の視覚検査の対応などの最近の眼科医療におけるいくつかの話題となった内容について述べさせていただきます。