第260回長野県眼科医会集談会　特別講演

原因不明の視力障害：OCTからはじめる診断テクニック

　視力低下や視野欠損を訴える患者で、その原因がすぐにはわからないことがある。その場合は、まず患者の症状を詳しく聴取したあとで、様々な画像検査や機能検査を組み合わせて診断に近づいていくことになる。OCTは検査が短時間で侵襲もなく、得られる情報量が非常に多いために、現在はまずOCTの所見をよくみることから診断が始まることが多い。
　 このWeb講演では、実際の症例を提示しながら原因不明の視力障害や視野欠損をみた場合のOCTの読み方、その先の検査のオーダーなどについてお話ししたい。またこの講演の中で、私が普段から「原因不明の視力・視野障害」をみた場合に感じている落とし穴や診断のコツなどについても触れたい。初心者-中級者向けのわかりやすい講演とする予定である。
　 また、最近話題の高解像度OCTやOCT Angiographyの話題についても触れたい。