第56回 長野県眼科フォーラム 特別講演抄録
QOLを意識した緑内障診療
名古屋大学大学院医学系研究科眼科学教室 准教授 結城 賢弥
緑内障ガイドライン第5版では、第1行目に「緑内障治療の目的は患者の視覚の質(QOV)と、それに伴う生活の質(QOL)を維持することである」と明確に記載されています。眼科医として、視覚の質、すなわち視力や視野を維持することに集中してしまい、治療の最終目標がQOLの維持であることを忘れがちであると感じます。
本講演では、緑内障やその治療がQOLにどのように影響するのか、また、緑内障患者のQOLを維持・向上させるためにはどのような取り組みが必要かについて、過去の報告等を参考にしながらお話ししたいと考えています。